◆けがれなき聖母の騎士会とは

 

 けがれなき聖母の騎士会(けがれなきせいぼのきしかい、略称M.I:Militia・Immaculatae:ラテン語)は、聖母マリアに対する、カトリック信者(信徒、聖職者)のための公的信心会です。

会員は、自己および全ての人々の回心と成聖のために祈り、働くことを通して、けがれなき聖母(無原罪の聖マリア)に自己を全く捧げてその使命に協力します。

 

  本会は、1917年アウシュビッツの愛の殉教者といわれるマキシミリアノ・マリア・コルベによって創立された信心会でしたが、1997年10月16日創立80周年記念日に、教皇庁は聖母の騎士信心会を一段上のランクの「公的且つ国際的信徒の会」として認定しました。

 

 対象はカトリック司祭、修道者、信徒です。おのおの会員が自己をけがれなき聖母に全くささげ、聖母の所有物、あるいは聖母のみ手の道具として、自己及びキリスト者、非キリスト者の別なく、人々の回心と成聖のために働くということにあります。

 

 日本には、創立者であるコルベ神父自ら導入し、1930年から活動を行っており、コンベンツァル聖フランシスコ修道会が、日本における主な活動の拠点となっています。

 現在、全世界に400万人を越える信徒、聖職者の会員を擁しています。

 

 けがれなき聖母は、イエスに達する道であり、聖母に自己を全くささげる人は、マリアを通して聖霊からより多くの恵みをいただき、よりすみやかに自己の成聖を得ることができ、より完全にイエスの聖心にあやかり、イエスの聖心に一致できるのです。なお私たちは、けがれなき聖母に全くささげられたものとして生活を送ると、より効果的に、他の人々の回心と成聖のために働くことができます。そして私たちの全生涯は、けがれなき聖母を通して神様のより大きなご光栄となっていくのです。

 

 


◆けがれなき聖母の騎士会略史

1917年10月16日 ローマのコンベンツァル聖フランシスコ修道会の国際大神学校(現在はカーサ・コルベ)において、当時同校の神学生であった聖マキシミリアノ・マリア・コルベにより、けがれなき聖母の騎士会(略称M.I)が創立される。
1922年01月02日 信心会として、ローマ教区より認可を受ける。
1927年04月23日 聖座より一般信心会として承認される。
1997年10月16日 聖母の騎士信心会は、キリスト信者の公的会として教皇庁より承認され、けがれなき聖母の騎士会となり、現在に至る。
2017年10月16日 けがれなき聖母の騎士会が創立100周年を迎える。