◆語句の意味について

※「けがれなき聖母」  大天使ガブリエルが告げたように、聖マリアは神の恵みに満ちた方であり、一人の女性としても優しさ、慈悲深さ、忍耐などをそなえた方です。

 

 聖母マリアに対する崇敬は、昔からありましたが、ピオ9世は、1854年12月8日に「聖マリアの無原罪の宿り」を信仰箇条としました。「人類の救い主キリスト・イエスの功績を考慮して、処女マリアは、全能の神の特別な恩恵と特典によって、その懐胎の最初の瞬間より、原罪のすべての汚れから前もって保護されていた」と荘厳に宣言しました。この原罪とあらゆる罪から終生守られたマリアのことを、「けがれなき聖母」といいます。これは、マリアが神の母であることに基づいています。  

 1858年3月25日には、フランスのルルドで少女ベルナデッタに聖マリアが現われ「私は原罪がなくて宿ったものである」と言われました。

 

※回心: 内面的な悔い改めを表すために、キリスト教では、多くの場合、「回心」という言葉を使い、「改心」という言葉をあまり用いません。心からすべての面で根本的に神に方向付けるということです。心の底から神に立ち返り、罪を断ち、悪から遠ざかり、おかした悪い行為を忌み嫌うことです。これには、同時に神の憐れみを希望し、その恵みの助けに信頼して、生き方を変えようという決心が伴うものです。

 

※成聖: 洗礼を受けた人が、神と共に生き、神と隣人への愛のために行動することのできる恵みを成聖といいます。

 

※原罪: 神が創造された人祖は、悪魔に誘惑され、自由意志を濫用して、神に背きました。人類の歴史の初めに犯した罪ということで、この罪を「原罪」と呼んでいます。この罪の結果、最初にもっていた聖性の恵みを失ってしまい、その罪は本人だけにとどまらず、その子孫全体にも伝わりました。これを原罪といいます。